電力自由化で選べるようになった電力小売業者

近年、テレビのニュースなどで頻繁に耳にするのが、電力自由化です。
これまで日本の電力は、各地域の電力会社が独占していました。なので、家庭で使う電力を供給する会社は、選ぶことができませんでした。

電力会社が独占することによって、電力供給が安定するメリットがあります。諸外国に比べると日本で停電が少ないのは、電力会社が安定して電力を供給できていたからとも言えます。

しかし、電力会社が供給を独占していると、競争相手がいない状態になります。競争相手がいなければ、電力会社は自由に電気料金を決めることが可能です。電気料金を高くしても、消費者である一般家庭では他に選択肢がないので、独占するデメリットと言われてきました。

しかし、電力自由化によって電力会社が地域の電力を独占する状況が変われば、競争は激しくなります。これからは新規に参入する電力小売業者同士で競争が起きるので、電気料金も自然と下がっていくでしょう。一般の消費者もこれまでのように、電力会社を無条件で地域の会社を選ぶ必要はありません。料金やサービス内容を比較して、最も適した会社を選ぶことが必要になります。これまでは電力会社の言い値で契約していましたが、これからは消費者も賢くなる必要があります。ネットなどには、地域の電力小売業者を比較できるサイトなどがあるので、活用してベストな選択をしましょう。

しかし、最近耳にする事が増えて電力自由化ですが、実はかなり昔から少しずつ行われてきました。日本で電力自由化が始まったのは、2000年の3月です。
当時は2000kwの特別高圧を使用する大規模ビルが対象で、実際に大きく規制を取り払う議論が起きたのは、2011年に起きた東日本大震災でした。

東日本大震災による福島第一原発の事故の影響により、日本の電力について様々な議論が起きた結果、一般家庭が使用する低圧部門の規制が取り払われ、完全な電力自由化が2016年に実現したのです。一般家庭にまで広がったことにより、様々な電力小売業者が市場には参入してきました。

しかし、新規参入の電力小売業者のなかには、質の悪い業者も少なくはありません。電力を安定供給できなかったり、最初から顧客を騙す目的の業者も存在しています。ですから、電力小売業者を選択するときには、料金だけで決めてはいけません。電気料金に加えて、信頼できる業者であることも確認してから、選択するようにしましょう。

株式会社ハルエネ(ハルエネでんき)まとめ|電力自由化って、私たちの暮らしはどうなるの??

株式会社ハルエネ(ハルエネでんき)についてまとめてます。 2016年4月から、家庭向けに電力自由化が始まり、どの供給事業者からでも電力を買えるようになりました。 選んだ会社やプランによって、電気料金の値下げやサービスも変わりますが、どう選ぶのが一番良いのでしょうか。

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